今回は、ドゥオーモ6つの見学施設のうち、「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」と「ドゥオーモ博物館」について。共通チケットは72時間有効なので、何日かに分けて見学できるのはありがたい♪

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

まずは、サン・ジョヴァンニ洗礼堂から。

大聖堂本体の正面に建つ八角堂は、サン・ジョヴァンニ洗礼堂と呼ばれ、11世紀に起工、13世紀に完成されたものとのこと。

パッと見の雰囲気は大聖堂とよく似ているように感じる(特に大聖堂の外観後部、クーポラの下あたりと似ている気がする。。。)けれど、Wikipediaによると、大聖堂がイタリア・ゴシック様式(+ルネサンス様式、ネオ・ゴシック様式)であるのに対し、洗礼堂はロマネスク様式らしい。素人ココアは、あまり違いが分からず。。。建築様式も奥が深い。。。

ちなみに、洗礼堂の見学は、どの日もほぼ終日、待機列はなくすぐに入ることができた。

中の様子はこんな感じ。特に複雑な構造にはなっておらず、中も外観通りの八角形となっている。

壁は、一面に絵や模様が施されているけれど、ところどころ改修中で、シートで覆われている箇所も多い。シートには本来の壁の様子が描かれていて、実はこの写真も天井以外はシートだったりする。

写真上では分かりづらいけれど、実際に見るとすぐにシートだと分かるので、ちょっと残念だったかな。でも、無地のシートで覆われているより、雰囲気があってマシかもしれない。

祭壇の様子はこんな感じ。

13世紀に描かれた天井のモザイク画は、いかにも13世紀前後っぽい感じではあるものの、クーポラの天井フレスコ画と、どことなく通じているようなデザイン。クーポラの方はいかにもルネサンスっぽい感じなので、時代の違いは感じるけれど、テーマはどちらも「最後の審判」なので、クーポラは洗礼堂にあわせて制作したのかしら。なんてね。

そんな感じ。洗練堂はさほど広くもないので、5-10分ほど見学して、次へ。

ドゥオーモ博物館

お次は、ドゥオーモ博物館。

大聖堂本体ではなく、大聖堂を囲むように建っている、周りの建物群のひとつにある。

入り口から、迫力のある彫刻が飾られている。

ドゥオーモ博物館では、ドゥオーモの歴史や建造方法などについて詳しく解説している。

当時の作業道具なども展示されており、てっきり歴史や建築的なものがメインなのだと思っていたら。。。

実は、有名な芸術作品も展示されていたのだと、後から知った。

確かに、彫刻などもたくさん展示されていたけどさ。

ミケランジェロの超名作「ピエタ」シリーズ4作のうちの、未完のひとつ

「フィレンツェのピエタ」があったなんて( ̄▽ ̄;)!!ガーン

正直に言おう、完っっっ全に見てなかった。。。

彫刻にはさして興味のないココアだけど、一番有名な「サン・ピエトロのピエタ」は、とても好きな作品。そのシリーズ物とあっては、せっかくそれが展示されている博物館にきたのだから、見ておくべきだった。。。

後日、せめてどこかに映り込んでいないかと、写真を探したけれど、見つからなかった。残念。

かといって、綿密な下調べをして旅をするタイプでもないので、こういうこともよくある。また今度フィレンツェに行った時は、忘れないようにしよう。

ちなみに、ピエタシリーズ他の未完の「パレストリーナのピエタ」は今回行かなかったアカデミア美術館に、「ロンダニーニのピエタ」はミラノのスフォルツァ城博物館にあるらしい。アカデミア美術館は、他にも有名な作品があるようなので、次回フィレンツェに行った時に行きたいリストに加えたいと思う。

ちなみに、見落としといえばもうひとつ。

先ほどのサン・ジョヴァンニ洗礼堂は、どうやら1452年に完成したロレンツォ・ギベルティによる東側入口の扉が有名らしい。現在、洗礼堂に設置されているのはレプリカとのことで、本物はこのドゥオーモ博物館にあるとのこと。

写真は1424年に完成した、同じくロレンツォ・ギベルティの北側の入口扉のもの。扉に施されている精巧な彫刻が気に入って、写真におさめていたのだけど、なぜ北側の扉だけ見て、東側を見ていなかったのか。。。

これもまた、次回見たいリストに入れたいと思う。