イタリア・ルネッサンス、名画中の名画が集う美術館
ウフィッツィ美術館は、アルノ川にほど近く、16世紀に建てられたルネサンス様式の、宮殿のような建物の中に存在する。
外観はこんな感じ。昼間の開館時間中は、多くの人で賑わい、ミリタリーの方々も常駐しているので安心。
ココアたちが訪れた時はあまり混雑はしておらず、特に並ぶことなく入場することができたのだけど。。。後からガイドブックを確認したところ、実は2時間以上待つこともあるらしい。。。
通常の美術館なら、2時間も待つくらい人で溢れていると、ゆっくり鑑賞できないな、って気持ちの方が強いけれど、待ってでも一見しておいた方がいいような作品ばかり、という気持ちが芽生えてしまうくらい、名画中の名画が揃っている美術館でもあるのだ。
ちなみに、フィレンツェカードでの入場の場合は、予約なしでも順番の優遇があるらしい。
中に入ると、こんな感じ。長い廊下の両脇に、ほぼ等間隔で彫刻作品が並べられている。
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さて、どれだけの名画が揃っているのか。。。ここからは、ココア視点での、代表的な作品(ブログに載せるのにためらうような、過激な作品を除く)をいくつかご紹介する。
思ったことや、感じたことなどを好き勝手につぶやくけど、絵画に詳しいわけでも何でもないイチ個人のひとり言なので、学術的には云々といった類の苦情は受け付けない。
『ヴィーナスの誕生』がここに。。。!!!
まず、絵画に全く興味がなくても、誰もがなんとなく、見たこと・聞いたことがあるのは、この作品なんじゃないかと思っている。
『ヴィーナスの誕生』(サンドロ・ボティッチェリ)
まさかオリジナルがこんなところにあるなんて。。。!!!出会った瞬間、感動した。
ボティッチェリの作品は、他にも、
『プリマヴェーラ』(サンドロ・ボティッチェリ)
花と春の女神フローラを主題にした、こちらの作品が有名だと思う。登場人物に対して様々な解釈があるようで、Wikipediaにも長い説明が書かれているけれど、確かに華やか一点というよりは、華やかな水面下で陰謀が渦巻くようなイメージのある作品。
それから、
『ウルビーノ公爵夫妻の肖像』(ピエロ・デッラ・フランチェスカ)
あまり耳慣れない画家さん(ココアが無知なだけの可能性あり)だけど、こちらの作品もよくピックアップされているのを見かける気がする。
大好きなラファエロの作品も♪
もちろん、ココアの大好きなラファエロの作品もある。
『ヒワの聖母』(ラファエロ・サンティ)
聖母マリア、幼いキリストと洗礼者ヨハネが描かれた作品。ヒワはキリストとヨハネが持っている、鳥のことらしい。
ウィーン美術史美術館の「ベルヴェデーレの聖母」と、それからパリのルーブル美術館の「美しき女庭師」と、なんとなくイメージが似ていて、どれも優しく、ほんわかした世界観で好き。
他にもラファエロ作品は、
左『アニョーロ・ドーニの肖像』
右『マッダレーナ・ドーニの肖像』
(ラファエロ・サンティ)
など、数点展示されていた。
巨匠2人、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ
そして、忘れてはいけないのが、ルネサンスの巨匠のお二人。レオナルド・ダ・ヴィンチと、ミケランジェロの作品。
『受胎告知』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
「受胎告知」はレオナルド・ダ・ヴィンチ初期の有名作品で、とにかく人気ナンバーワン。
絶えることなく周りに人がいた。面白いのは、鑑賞している方だけでなく、ゴツいカメラでひたすら撮影をしている方や、スケッチブックに模写をしている方なども複数人いて、他の作品よりも真剣度が高そうな感じだった。
それと、ダヴィンチの作品はもうひとつ。
『東方三博士の礼拝』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
こちらは未完の作品で、下絵の跡?のようなものもよく見える。
ちなみに、素描がパリのルーブル美術館にあるらしい。ルーブル美術館へは複数回訪れているはずなのだけど、残念ながら全然記憶にないので、またいつか見に行きたいと思う。
それにしても、受胎告知もそうだけど、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品って、とっても精巧なイメージがあるなあ。。。
『聖家族』(ミケランジェロ・ブオナローティ)
最後に、ミケランジェロの作品。ミケランジェロは、サン・ピエトロ大聖堂の「ピエタ」と、子供時代に教科書で一世を風靡した「ダヴィデ像」の印象があまりにも強くて、絵画作品を初めて見た気がする。こんな感じの画風だったのね。なんとなく、筋肉質なイメージで、ダヴィデ像にも繋がる気がする。
ちなみに、この「聖家族」は、ラファエロの作品にも登場した、ドーニ夫妻の結婚記念のために描かれたものらしい。
以上が、ココアチョイスの見ておきたい代表作品。他にも有名な作品がゴロゴロあるので、ぜひ調べてみて♪
建物からの景色も美しい♪
おまけ情報として。。。ウフィッツィ美術館は、実は建物からの景色も素晴らしかった!
アルノ川とヴェッキオ橋を臨む特等席。
建物の反対側から眺めると、ドゥオーモビュー。美しい景色(´∀`*)
ちなみに、右手側の淵に立っている人は、本物ではなく彫刻?石像?なのでご安心を。
それにしても、じっくり2時間鑑賞したつもりだったけど、後から見落としていた作品をポロポロと見つけてしまった。。。またもう一度行きたいなあ。。。