トスカーナの宮廷 ピッティ宮殿

フィレンツェ旧市街の中心部から、ヴェッキオ橋を通ってすぐに、トスカーナの宮廷であるピッティ宮殿がある。

建物はルネサンス様式で、15世紀にフィレンツェの商人ピッティによって着工。その後、16世紀にメディチ家に譲渡され、ハプスブルク家やナポレオンなどの時代を経て、現在は美術館や博物館となっている。

特に、2階のパラティーナ美術館には、メディチ家の膨大なコレクションが展示されているので有名。ココアも、パラティーナ美術館が目的である。

ピッティ宮殿の入り口はこんな感じ。目の前には、大きな広場。

宮殿側から広場を見渡した様子。朝イチなので人が少ない。

というのも、8:59までにチケットを購入し、9:25までに入場すると、入場料が半額となるため、気合いで8:00台に到着した。午前中の方が確実に空いているし、一石二鳥である。

中に入ると、真ん中が吹き抜けの中庭のようになっており、コの字型になるのかな?コの字っぽい感じで建物が立っている。コの字の部分は、写真のような感じでアーチ型の天井が続く。

パラティーナ美術館

宮殿の中には、美術館・博物館が複数あるので、まずは目的のパラティーナ美術館へ。写真は入ってすぐの場所。豪華なシャンデリアと彫刻が並ぶ。

絵画はこんな感じで展示されており、展示数も多い。ちなみに、こちらの美術館も、海外の他の美術館と同様に、写真はOK(フラッシュNG)である。

特にイタリア・ルネサンスの作品がたくさん展示されていて、この時代の作品が好きなココアとしては感動(*´Д`*) 絵画について詳しいわけじゃないけど、なんとなく好きな時代や画風ってあるじゃない?

ココアが特に好きなのは、ラファエロの作品。

例えば。。。

『小椅子の聖母』

パラティーナ美術館のラファエロ作品群の中でも、一番有名と思われる。入り口脇の、背の高さくらいの場所に飾られていて、まさかこんなに間近で見れるとは。。。(*´Д`*) という感じ。

ココアもこの作品はとても好きで、何が好きかというと、ふんわりとした優しい顔と、色使い。世界観。この絵を眺めているだけで、なんだかとっても癒されるのです。。。

『大公の聖母』

次に有名なこちらの作品は、トスカーナ大公であったハプスブルク家の3世が所有し、旅行に行く時でさえ、片時も手放すことがなかったことから「大公の聖母」と呼ばれるようになったらしい。

よくミュージアムグッズにもなっていて、ココアもこの絵柄のトートバッグを持っている。

『ヴェールを被る夫人の肖像(ラ・ヴェラータ)』

こちらも有名な作品。ラファエロと密かな恋愛関係にあった、パン屋の娘がモデルとされる。

代表的な作品はこんな感じで、お偉いさんの肖像画などを含めるて、合計11点のラファエロ作品がある。1点でも、小さな美術館の目玉作品となっていることがあるのに、11点も作品があるなんて。。。(*´Д`*)

パラティーナ美術館だけで約2時間、じっくりと鑑賞させていただいた。

パラティーナ美術館は絵画がメインだけど、他にも彫刻やスケッチ、フレスコ画、調度品など様々な展示がされており、ナポレオンのバスルームや、写真のような劇場?のような場所もあった。

銀器博物館

また、他にも宮殿内の衣装博物館と、銀器博物館に立ち寄った。ボーボリ庭園以外は、パラティーナ美術館と同じチケットで入場することができる。

衣装博物館は比較的に控えめな感じだったが、銀器博物館はなかなか見応えがあった。

例えば。。。

写真のように、指輪なら指輪、ネックレスならネックレス、食器なら食器、その中でも似たような時代やデザインのものを種類ごとに分類し、ズラリと展示されている。その数と、美しさがすごい。。。

現代人は決して身につけない・使わないようなアンティークのものから、写真のように比較的近代的なものまで、本当に様々。素敵なデザインのものも多いので、いろいろと参考になった。

ミュージアムショップ

最後に、ミュージアムショップに立ち寄ったところ。。。手のひらサイズのミュージアム・ガイドを発見!これは嬉しい.。゚+.(・∀・)゚+.゚

大きかったり、分厚かったりするガイドブックは、後の旅程での荷物が重くて辛いので、最近は小さめガイドブックや、気に入った作品のみポストカードを購入するようにしていたのだ。

しかも、フィレンツェの他の美術館もセットになっている。思わず購入。気に入った作品はポストカードで補うことにした。