ボローニャに来た目的のひとつ、ラファエロの「聖チェチリアと聖人」を見るために、国立絵画館へ。
ボローニャ中央駅から、さほど人も多くない道のりをのんびりと歩いて、だいたい15-20分ほどで到着する。
国立絵画館の入り口。入場料は6ユーロくらいだったかな。カード不可の、現金のみ。
名画のある美術館のわりには、荷物検査などは特になく、お客さんも、スタッフさんも、のんびりとした雰囲気だった。
まずは、ラファエロの「聖チェチリアと聖人」へ
国立絵画館は、中世のボローニャ派を中心としたイタリア絵画が中心とのことだけど。。。美術館は大好きでも、ココアは美術の世界について詳しいわけではないので、他は特に目ぼしいものはなく。
とりあえずは、お目当のラファエロ作品を鑑賞してから、他をサラリと見ることにした。
そのお目当の「聖チェチリアと聖人」がこちら。1518年に音楽の守護聖人「聖チェチリア」を描いた作品。
本当に美しい(*´Д`*)
タイトルの日本語訳は、ガイドブックやサイトによって、「聖セシリアの法悦と四聖人」だったり、「聖セシリアの法悦」だったりと、あまり統一されていないので、ココアは地球の歩き方の「聖チェチリアと聖人」を採用している。
作品横に書かれた原題は「Santa Cecilia in estasi con i santi Paolo, Giovanni evangelista, Agostino e Maria Maddalena」。イタリア語は分からないけど、英語とキリスト教の諸々から推測するに、「聖チェチリアの法悦 with 聖パウロ、福音書のヨハネ、アウグスティヌスとマグダラのマリア」な気がする。
ココア的には、そもそも日本語の「法悦」の意味が分からなかったのだけど(オイw)、調べてみたら、エクスタシーということらしい。原題のestasiの部分に当たるのかな?ちなみに、英題は「The Ecstasy of St. Cecilia」と訳されているみたい。
中心にいる聖チェチリアに、四聖人は左からパウロ、ヨハネ、アウグスティヌス、マグダラのマリア。それから天井に聖歌隊の天使たちがいるという構成。
Wikipedia(英語版)によると、聖人たちは持ち物で判別できるらしく、パウロは剣を、ヨハネは鷲、アウグスティヌスは司教杖、マグダラのマリアは壷なのだとか。マグダラのマリアだけは、ほかの作品でも、よく香油壷を持っているので、何となく分かる気がする。
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さて、ここで8割がた目的を果たしたので、他の作品をサラリと見てまわろうとしたところ。。。
おや。。。?
ここにもラファエロ作品が。。。?と思ったら、これは複製画だった。
ということで、ラファエロの「洗礼者ヨハネ」(聖ジョヴァンニ)、作者不明の複製画を発見。
これ、オリジナルはどこにあるんだろう?と、調べたところ、まさかのウフィッツィ美術館だった( ̄▽ ̄;)!!ガーン きちんと調べてから美術館に行くタイプではないのだけど、これは見ておきたかったなあ。。。後からウフィッツィ美術館の写真を見返しても、案の定、チラリとさえ映り込んだりしていなかった。悲しいので、ココアの行った日は展示されていなかったに違いない、と、勝手に思うことにする。
教会のフレスコ画を、丸ごと一室に移したエリアが印象的
さて、国立絵画館の他の作品については、全体的には、宗教画が中心だった。15世紀〜17世紀くらい?までが多いのかな?冒頭でも触れた通り、特に地元ボローニャで有名な、ボローニャ派の画家たちの作品や、その他イタリア国内の絵画がたくさん展示されている。
中でも、ココアが印象的だと思ったのが、教会のフレスコ画を丸ごと一室に移したエリア。
モデナ出身のニコロ・デッラバーデという、16世紀の室内装飾家の作品。
一部のみが残っているというのと、各シーンのタイトルはイタリア語でよく分からなかったのだけどw
どこかロココの原形のようなものを感じる、優雅で美しい感じが素敵。
彼の作品はルーブル美術館にもいくつか展示されているらしい。
それから、この辺りは少し画風が違うので、別の方の作品かな?いかにも教会っぽい形と、ステンドグラスがはまりそうなサークル状の窓がある。
大きな絵画の飾られた贅沢な講堂
それからもうひとつ、大きな絵画たちの飾られた講堂も印象的だった。
何に使う場所なのだろう。写真は講堂のごく一部だけど、この6角形か8角形くらいの各面に、ひとつずつ大きな絵画が飾られていて、素敵な空間だった。
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全体的には、フィレンツェの美術館群とは異なり、人も少なく、のんびりとした雰囲気で、ゆっくりと楽むことのできる美術館だった。